仁徳天皇陵古墳が全部が見える場所は?歴史や世界遺産登録の理由も

こんにちは! 空です。

 

仁徳天皇陵古墳(大山古墳、堺市)の古墳を含む、「百舌鳥(もず)・古市古墳群」が

世界遺産に登録される見通し、というニュースが入ってきましたね!

 

古墳といえば、大抵の方は小学校の頃教科書で見たのではないでしょうか?

私も始めてその形を見た時は、子どもながらにすごく興味が湧いてワクワクしたのを覚えています。

 

今回世界遺産に登録される古墳群の内

大阪の堺市にある仁徳天皇陵古墳(大山古墳)については見に行った事があるのですが、

その時はあまりに広大な敷地にただびっくりして、改めて古墳の大きさを肌で感じました。

 

ただ、古墳といえばきっとイメージはあの鍵穴みたいな形ですよね?!

私もあの鍵穴を想像していたので、近くで見た古墳は緑に囲まれたエリアにしか感じられなかった覚えがあります(笑)

 

そこで、今回は仁徳天皇陵古墳の全貌を見渡せる場所ってあるのか?!という事について調査してみました。

また、なぜ古墳群が世界遺産に登録されるのか、その理由も探っていきたいと思います。

 

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仁徳天皇陵古墳の全貌が見える場所は?

仁徳天皇陵古墳は、元々の名前は大山古墳(だいせんこふん)です。

形状は前方後円墳で、特徴的な形をしていますよね!

 

実は、実際の被葬者は明らかでないのですが、

宮内庁によって「百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)」として

第16代仁徳天皇の陵に治定されているということで、仁徳天皇陵古墳と呼ばれているのですね。

 

仁徳天皇陵古墳は、大阪府堺市堺区大仙町に所在していて、JR阪和線百舌鳥駅徒歩10分で行けます。

実際に行ってみた方はわかると思うのですが・・・

近くで見た古墳は、一見すると何かわからないんですよね。

最近はGoogleストリートビューという、とっても便利なものがあるのでそちらで確認して頂けると

上の方が案内してくれている様な感じだと思います(笑)

 

仁徳天皇陵古墳に限らず、古墳は全貌が大きすぎる為、同じ位置に立ってしまうと全く形が見えないんですよね。

小さめの古墳であれば、少し小高い丘などに行けば全貌が見えるかもしれませんが

仁徳天皇陵古墳に限ってはそうはいきません。

 

あの鍵穴みたいな、イメージまんまの古墳の全貌を見れる場所ってないの?!

 

そう思って色々と情報を集めてみたのですが・・・

最初に申し上げると「難しいかも・・・」というのが現状でした。

 

ただ、その中でも

仁徳天皇陵古墳を上から眺めるスポットとして有名なのが堺市役所展望台です。

 

堺市役所展望台は、堺市役所の最上階の21階にあり

地上80mに位置するフロアは全方向の大きな展望窓があるので、360度見渡すことができます。

 

もちろん、眼下には仁徳天皇陵古墳もあるので、上から見渡す事が出来るのです。

堺市役所から見た仁徳天皇陵古墳は、こんな感じ!

おお、確かに「古墳」という認識はできますね!

そして、ここからは夜景も綺麗だそうですよ。

 

ただ、私が見たい全貌はこれ↓

うーん。確かに、この全貌ってかなり上空から撮ってますよね。。。

周辺の観光マップを見てみても

明らかに、巨大すぎる!!!

確かにこんなに大きなものを見るには、その辺りのビルに登ってみても無理かもしれない。。。

 

「じゃあ、あの鍵穴みたいな全貌を見るのは諦めないといけないの?!」

という方に、最後の手段をお教えします(笑)

 

それは「上空から見る」という手段になりますが、確実に全貌が見れます。

八尾空港からのスカイクルージング、という方法があります。

 

スカイクルージング

 

料金は、コースによって異なりますが、1万円位で古墳の全貌を見に行くことができます!

スカイクルージングで上空から見た仁徳天皇陵古墳はこんな感じ!

引用元:https://www.asahiair.com/cruising/

 

まさに、全貌!!鍵穴くっきりですね!!

ちょっと料金的にはリッチな空の旅、という感じになってしまうかもですが

興味のある方はぜひ試してみて下さい♪

 

スカイクルージング

【朝日航空 TEL:072-991-7245】

 

堺市役所展望台

〒 590-0078 大阪府堺市堺区南瓦町3-1

TEL:072-233-5258

HP

 

仁徳天皇陵古墳の歴史や世界遺産登録の理由

まずは仁徳天皇陵古墳の歴史について見ていきましょう!

 

歴史について

仁徳天皇陵古墳は全国で第1位の規模の巨大古墳です。

採集されている埋葬品などの特徴から、5世紀前半から半ばに築造されたものと考えられています。

 

平安時代の法令集である『延喜式』にも、この古墳についての記載があります。

 

また、『堺鏡』という資料には、豊臣秀吉がこの古墳でしばしば猟を行っていたと記されていて

その頃にはすでに「仁徳天皇陵」として認識されていたそうです。

 

ただ正式には古墳に埋められた人は誰なのかはわかりっていません。

日本の古い歴史書の『日本書紀』など伝わる話をもとに仁徳天皇の墓ではないかとされています。

 

120年前の明治時代に、前方部から竪穴式石室が出てきています。

その中には長持形石棺があり、金メッキした甲(よろい)・冑(かぶと)も出てきたということで

沢山の出土品があります。

 

アメリカのボストン美術館にも、仁徳天皇陵出土とされている銅鏡や環頭大刀などが収蔵されています。

 

世界遺産登録の理由は?

 

今回 仁徳天皇陵古墳が世界遺産に登録される(見通し)理由は何なのでしょうか?

 

実は「百舌鳥(もず)・古市古墳群」は、

2016年にも平成30年の世界文化遺産登録を目指す候補として挙がっていました。

しかし、その際には「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が選ばれています。

 

今回こそは、という堺市の熱意の中、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関から

「傑出した古墳時代の埋葬の伝統と社会政治的構造を証明している」

と評価されているということで、「顕著な普遍的価値」が認められたという事になります。

 

「百舌鳥・古市古墳群」は、49の古墳で構成されていて、お墓によって権力を象徴した歴史を物語っています。

 

百舌鳥・古市古墳群は、45件49基の古墳から構成されていて

古墳時代の最盛期の4世紀後半から5世紀後半にかけて築造され、墳長500メートル近くに達する前方後円墳から20メートル台の墳墓まで、大きさも形状はさまざまです。

 

専門家は

倭国(日本)が東アジアの文明社会に加わったのがこの時代。古代の文明開化ともいえ、国家がどのように形成されたかを示す貴重な歴史遺産だ

と語っていて、そういった歴史的価値が認められての今回の「登録が適当」という結果になったのだと思われます。

 

ちなみに、世界遺産登録の基準は以下の様に記されています。

 

下記の登録基準のいずれか1つ以上に合致するとともに、
真実性(オーセンティシティ)や完全性(インテグリティ)の条件を満たし、締約国の国内法によって適切な保護管理体制がとられていることが必要。

(i) 人間の創造的才能を表す傑作である。

(ii) 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。

(iii) 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。

(iv) 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。

(v) あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの

(vi) 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。

(vii) 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。

(viii) 生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。

(ix) 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。

(x) 学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する。

引用元:https://unesco.or.jp/isan/decides/

 

様々な条件を満たしていて、始めて登録ということになるのですね!

今回、世界遺産に登録されれば日本の世界文化遺産としては、19件目となります。

 

ネットの声まとめ

 

まとめ

今回は、世界遺産に登録濃厚となっている 仁徳天皇陵古墳(大山古墳)について

全貌が見れる場所、についてリサーチしてみました!

やはり、あの巨大な古墳の全貌を陸から見るのは難しい様ですが

機会があればスカイクルージング、してみたいですね~。

 

そして、歴史を目でも感じる事のできる古墳が日本の世界遺産として登録されると素敵ですよね!

世界遺産に登録されたら、知名度もグンと上がるでしょうし、

それを機に古墳についても新しい発見がされるかもしれませんね。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

また別の扉でお会いしましょう!

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