カネコアヤノ「光の方へ」歌詞の意味考察!僕なのに女目線?な理由

こんにちは! 空です。

カネコアヤノさんの「光の方へ」が好きでずっとリピート中(笑)

この曲は映画『わたしは光をにぎっている』の主題歌として書き下ろされた曲です。
映画のイメージともぴったりですが、何よりこの歌詞に惹かれる♡

この曲が収録されているアルバム「燦々」は、「第12回CDショップ大賞2020」の大賞にも選ばれているんですよね〜。

大注目のカネコアヤノさん。
アルバムの曲全て素敵なんですが、今回は「光の方へ」の歌詞の意味について考察してみました♪

歌詞の中では「僕」「僕ら」と歌われているんですが、この映画の主人公も女の子。
あれ?これって男子目線の歌なの?それとも僕っ子??
なんてことも気になったので、その辺りもカネコアヤノさんのインタビューも元に探ってみようと思います。

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カネコアヤノ「光の方へ」歌詞

「光の方へ」歌詞

作詞・作曲 カネコアヤノ

視界で揺れる 髪の毛先が好き
茶色く透けてる きれいだね
言葉が反射する こころの底に
言葉じゃ足りないこともあるけど
瞳は輝きを続ける

(略)

靴のかかと 踏んで歩くことが好き
潰れた分だけ なぜか愛おしくて
僕だけの命 チューブのチョコレートみたいに けち臭く最後まで

歌詞全文はこちらから

 

光の方へ歌詞の意味を考察

カネコアヤノさんの曲はその歌詞の言葉遣いが絶妙で心にグサリと刺さるものだったり、なぜかずっと頭に残ったり・・・。

印象深いものが多いです!

今回の「光の方へ」もなんだか勝手に共感してしまう部分がいっぱい(笑)
早速勝手に妄想してみます♡

 

視界で揺れる 髪の毛先が好き
茶色く透けてる きれいだね
言葉が反射する こころの底に
言葉じゃ足りないこともあるけど
瞳は輝きを続ける

隣にいる彼女?彼?の髪の毛をぼ〜と見ている瞬間。
「光が当たって茶色く透けている」ってなんか幸せなひと時ですよね。

言葉で表現できないことって沢山あるけど、それでも君の言葉が胸に響いてキラキラしてしまう。

たくさん抱えていたい
次の夏には好きな人連れて
月までバカンスしたい
隙間からこぼれ落ちないようにするのは苦しいね
だから光の方 光の方へ

この「隙間からこぼれ落ちないようにするのは苦しいね」が主人公の苦しみとか悩みとか…
なんかこう、心のモヤモヤみたいなもの全部!表している気がしますよね。

それを必死で抱えようとするんだけど、こぼれないように、って抱えるのは苦しくて。
だからこそ、光が照らす方へ向かおうと頑張る。

そんな「葛藤」のようなものが見えました。

この「たくさん抱えていたい」について「何を?」という部分をインタビューでカネコさんは

私の中では、それこそ人を大切にしたい気持ちだったり、考えてることとか、笑えるようになりたいとか、そういう願いとか祈りみたいなことなのかなぁ
引用元:https://kanekoayano.net/special/sansan/interview/8/

と語っていました。

願いとか祈り。なるほど!

 

靴のかかと 踏んで歩くことが好き
潰れた分だけ なぜか愛おしくて
僕だけの命 チューブのチョコレートみたいに けち臭く最後まで

も〜、この部分一番好きです♡笑

「靴のかかと 踏んで歩くことが好き」

これもわかるなあ〜。
なんだろう、大切な靴だから大切に履こう、と思うんだけど・・・
逆に踏んで歩くことで「自分のもの」感がでるというか。

だから「潰れた分だけ なぜか愛おしくて」に繋がるのかな〜と。

ボロボロになればなるほどより愛着が湧いてくる。
これってものに限らず、擬人化もできたり?

人と人も揉まれれば揉まれるほど絆とか結びつきのようなものが深くなっていって、お互いの関係も深くなる。

そういう部分も想像しちゃいました。

「僕だけの命 チューブのチョコレートみたいに けち臭く最後まで」

このチューブのチョコレートっていう部分がまたいい味を出していますよね〜。
絞って出すようなものって、最後の最後までギューってしたくなりますし(笑)

それで最後の一絞りが出たときって「嬉しい~!」ってなる(笑)
引用元:https://kanekoayano.net/special/sansan/interview/8/

こうやって語っていたように、この部分ってこの「嬉しい」の部分も表現されているのかな。

 

壊れそうだよな僕ら
次の夜には星を見上げていたい
ちっぽけだからこそ もっと勝手になれる

ちょっとした事で壊れてしまいそうな私たちだけど、また次の夜には星を見上げてスンとしていたい。

ちっぽけな存在のように感じるけど、そうだからこそ、もっともっと自由に生きてもいいんじゃないかなという思いが込められている気がします。

「僕ら」「僕の」
この曲での一人称は「僕」なんですが、この映画の主人公は女子、なんですよね。

そこが不思議でなんでなんだろう?と考えていて、僕っ子なのかな?とか僕とか私とかを超えた表現?とか思っていました。

この部分についてカネコさんは

性別は基本的にどっちでもいいって感じですね、私は。歌にハマれば、「私」でも「僕」でも「俺」でもいいかな、と思ってて。メロディーが「僕」にハマったから、これは「僕」なんだ! って思って「僕」にした。
引用元:https://kanekoayano.net/special/sansan/interview/8/

なるほど!でした。

メロディーにハマったから「僕」なんだということですが、逆に考えると「僕目線」でも「私目線」でも見れちゃう歌詞ですよね。

この曲が使われている映画も、同世代の子の自分探しみたいな話という事で、同じ世代の人(違う世代でも)共感できる部分が多いんだな〜と思いました。

 

私たちの世代は、どこに行けばいいのか分からなくて、別にやりたいこともなくて、でも何者かにはなりたいような気がするし……みたいな人がたぶんめちゃくちゃ多い世代

どこに行けばいいかわからない。
特にやりたいこともなくて

私は少し世代が違いますが、なんだかめちゃめちゃ共感してしまいました。

自分探しをしている真っ最中の主人公。
自分って一体なんなんだろう?どこにいきたいんだろう?

わからないから不安だし、色んな事に惑わされそうにもなる。
もがきながらも「光の方へ」「できるだけ光の方へ」

誰もが抱えている「悶々」の中で、自分なりの「答え=光」の方へ進もうとしている姿を想像する曲でした。

 

カネコアヤノさんは、歌詞もそうですが、歌声・息遣い・表情でその曲の魅力を最大限に表現している方だと思います。

ちょっとポップにも感じる「光の方へ」ですが、なんとなくジブリのようなアニメの世界も妄想させられる不思議な曲ですよね。

カネコアヤノさんの魅力たっぷり詰まった一曲♡

今回の曲は映画のために書き下ろした曲という事なので、映画の世界観が詰まっているのですが、映画抜きで聞いて見てもまた自分の状況に重ねて聴き入ってしまう、そんな曲でした。

 

最後までご覧いただきありがとうございます!!

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