こんにちは! 空です。
2019年2月3日(日)に放送される松本清張ドラマ「疑惑」
松本清張ドラマといえば、今までも数々ドラマ化されていますよね!
「地方紙を買う女」「一年半待て」「黒革の手帖」など、名作ばかりです。
特に印象に残るのが、米倉涼子さんが演じる悪女。
毎回その世界観に圧巻ですよね。
今回はテレビ朝日開局60周年記念、という事でどんな物語に仕上がっているのか楽しみです!
松本清張ドラマ「疑惑」を見逃してしまった方や、もう一度見たい!
という方の為に見逃し動画についてまとめました。
また、ネタバレや原作との違いもご紹介していますのでご一緒にお楽しみください♪
松本清張ドラマ「疑惑」
今回は、なんと米倉さんは悪女を助ける役として登場します。
そして、ゾッとする程の悪女ぶりを発揮して周りを翻弄させる真の悪女として登場するのは
ベルリン国際映画祭最優秀女優賞も受賞している黒木華さんです!
米倉涼子さんが演じるのは、
真実解明のためなら手段を選ばない敏腕弁護士の佐原卓子役です。
ブラック企業を次々と勝訴に導き「最低の弁護士」とも言われている女性弁護士を演じます。
今回は別の意味での「悪女」となるのでしょうか。
米倉涼子さん演じる弁護士が弁護するのが、黒木華さん演じる球磨子。
保険金目的で夫を殺した、という疑惑がささやかれる悪女です。
悪女×悪女が合わさる事によって、どんな相乗効果や化学反応が起きるのか楽しみな作品です。
あらすじやネタバレ
まずは、ドラマ「疑惑」のあらすじから振り返ってみます。
彼女のもとに弁護士・原山正雄(津川雅彦)から直々の依頼が舞い込んだ。
体調が思わしくないため、ある女性の弁護を引き継いでほしいというのだ。
その女性とは、疑惑に満ちた事件の渦中にいる白河球磨子(黒木華)――世間から「鬼クマ」と呼ばれ、好奇の目に晒されている悪女だった!
その事件は激しい雨の日、熱海港の岸壁で起こった。
球磨子は夫・白河福太郎(中村梅雀)と2人でドライブに出かけたのだが、車ごと海へ転落。
泳げない福太郎はそのまま車内で溺死し、脱出に成功した球磨子のみが生き延びたのだ。
球磨子は夫の運転ミスによる事故を主張したが、まもなく不審な点が散見し始める。
車内からスパナが発見された上に、球磨子が夫にDVを振るう動画がなぜかSNSで拡散。
周囲の人々からも日頃の悪行を糾弾する声が浮上し、前科四犯という過去を持つ球磨子にとっては、すこぶる分の悪い状況だった。
それでも無実を主張し続ける球磨子。業を煮やした警察はついに、別件逮捕という強硬手段に!
だが、それで折れるタマではない球磨子は、留置場に入るや看守をたぶらかし、いきなり襲われたと話を捏造して騒ぎ立てる。
連絡を受けた卓子が駆けつけると、甘えるように感謝する球磨子。
だが、卓子が真正面から、福太郎を殺したのかと問いただした途端、貝のように口を閉ざしてしまい…。
まもなく、卓子の中でひとつの疑問が浮かび上がる。
そもそも球磨子は本当に世間で言われるような“悪女”なのだろうか――。
卓子は球磨子の本性と、事件の真相を解明するため、巧みな話術でゴシップ記者・秋谷茂一(板尾創路)らから情報を収集。
不透明な球磨子の生い立ちをひとつずつ紐解いていこうとする。
一方、何が何でも球磨子を有罪にしたい検事正・小田秀子(余貴美子)は、卓子を陥れようと画策し…!
引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/giwaku_yonekura/#/?category=drama
世間からも「悪女」として有名な球磨子。
そんな誰から見ても有罪であるとみなされている事件を、卓子はどの様に解決していくのか。。
球磨子の生い立ちや過去にも注目です。
ネタバレ
※ここからはドラマのネタバレを含みますのでご注意ください。
熱海港の岸壁で起こった事件。
球磨子は夫・白河福太郎(中村梅雀)と2人でドライブに出かけたのだが、車ごと海へ転落。
泳げない福太郎はそのまま車内で溺死し、脱出に成功した球磨子のみが生き延びた。
車内からスパナが発見された上に、球磨子が夫にDVを振るう動画がなぜかSNSで拡散したため
世間では球磨子が有罪、との見方が強まっていく。
球磨⼦は初めの結婚相⼿から⼟地家屋の権利を⼿に⼊れ、その権利を売り現⾦1億5千万円を⼿に⼊れた過去があり、そのお⾦を元⼿に愛⼈とともに銀座でクラブ経営をはじめる。
しかし、このクラブ経営に失敗し、当時の従業員の家に踏み込んで傷害事件を起こし、
この事件で懲役3年の実刑判決を受ける。
その後も様々な罪を犯し、前科4犯となってしまうのだった。
やがて 球磨子は新宿のバーで働き始め、そこで白河福太郎と出会い福太郎は球磨子に夢中になる。
球磨子は白河家に入り込み、婚姻届が提出された。
入籍した翌月には福太郎に13億円の保険金をかけているのだった。
そんな過去を持つ球磨子の弁護⼈は辞退する⼈が続出する。
当初ベテラン弁護士、原山が弁護に当たっていたが原山は病で倒れてしまい、
そんな原山の代わりに国選弁護士として佐原 卓子が担当することになるのだった。
裁判は球磨子の不利になる様な証言ばかりだった。
「事件当日車が海へ転落する瞬間を目撃していた」「球磨子が運転していた」など。
が、佐原は全ての証言の曖昧さをするどくついていく。
唯一の証拠は車内から出てきた、運転席の下にあったスパナ。。
その後事件当日と同じ条件で事故の再現実験が行われ、転落した車は水圧によりフロントガラスが割れることが判明する。
また、車内のスパナは脱出道具として使用されていなかった可能性が高まっていく。
佐竹はある一つの事実に気付く。
白河福太郎は、自分で命を絶ったのではないか、と。
運転席にいたのが福太郎、助手席が球磨子であり、福太郎は球磨子との結婚を後悔していた。
球磨子の悪女ぶりも分かるようになり、孫との関係も壊れ孤独感にさいなまれていた。
球磨子への仕返しに、球磨子を道連れにしようとしたのだ。
福太郎はいざ自分がブレーキを踏んでしまわないように、右足の靴とスパナをペダルの下に押し込んだのだ。
こうして無罪が確定し出所した球磨子。
福太郎が無理心中を起こさなければどうしていたかと佐原が問うと、
球磨子は福太郎を殺していたかもしれないと呟く。
佐原は最後まで球磨子の真意が掴めなかったが、また問題を起こした時には弁護を引き受けてあげると言い残し去っていくのだった。
球磨子は不穏に微笑む。。
実は、今回の「疑惑」ですが、1982年に映画化されています。
その時は、桃井かおりさんが球磨子、岩下志麻さんが佐原弁護士を演じています。
この時にも、二人の悪女の対立?が描かれているのですが
現代とはまた違う時代背景も入っていて面白そうですよね。
#TBS #疑惑 幼少の頃、岩下志麻と桃井かおりの「疑惑」を観て、ラスト岩下と桃井が罵倒しながらワインを浴びせるシーンが最高すぎてそのシーンのモノマネばっかしてた。今回弁護士役が米倉さんは良いとして、あの超あばずれクマ子が黒木華ってすごい違和感!興味あるな~。
— とこ (@toko5464) 2019年1月31日
余裕のある方は、こちらの「疑惑」も見てから、今回のドラマを見てみるとより一層楽しめるかもしれません!
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「疑惑」の見逃し動画
ドラマ「疑惑」の見逃し動画ですが、
今のところ、再放送などの日時も決定していませんね。
最新話から1週間以内ならば民放テレビポータルTverとテレ朝キャッチアップで無料視聴できます。
ただ、どちらも放送終了後一週間しか見る事はできませんのでご注意ください。
1週間経ってしまった後に動画を見るには、今での傾向ですと
動画配信サービスhuluが一番配信される確率が高くなっています。
今までのテレ朝のドラマも数多く配信されています!!
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動画配信はまだ放送前なので始まっていませんが、今後配信される可能性は高いのではないでしょうか。
また映画「疑惑」を始めとした、松本清張作品が数多く見れるのは
U-NEXTがダントツです。
私もU-NEXTを申し込んでみているのですが、本当に動画が充実しています!
ちなみに、過去の松本清張作品も見れますよ。

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今回のドラマをきっかけに、映画「疑惑」を視聴してみたのですが
本当に素晴らしい映画でした!!
今とは違って時代背景が昭和となっていますが、もう圧巻の演技。
伝説に残る映画になっているのもうなずけます。。

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原作との違い
今回放送されるドラマ「疑惑」は、松本清張さんの書かれたミステリー小説が原作となっています。
原作「疑惑」は、元々は「昇る足音」という題名で
1982年の『オール讀物』という小説誌に掲載されていました。
その後、改題されて「疑惑」となり本として出版されています。
先に紹介した映画化以外にも、これまでに4度もドラマ化されている名作なんですよね。
そして、実はこの小説「疑惑」にもモデルとなった事件があります。
「別府3億円保険金殺人事件」
1974年11月17日に大分県別府市で発生した保険金殺人事件の事で、
家族に多額の保険金をかけていた不動産経営者の男が事件の容疑者となっています。
原作の小説「疑惑」のあらすじは次の様になっています。
富山新港湾の岸壁で、鬼塚球磨子(くまこ)と夫・白河福太郎の乗った車が、時速40キロのスピードで海へ突っ込み、夫が死亡する事件が起こった。
球磨子は車から脱出し助かっていたが、保険金狙いの殺人と疑われ警察に逮捕される。
新聞記者の秋谷茂一は、球磨子の過去の新宿でのホステス時代、
暴力団員とつるんで詐欺・恐喝・傷害事件を起こし、北陸の財産家である福太郎と結婚後はすぐ、夫に巨額の生命保険をかけた
…を詳細に報じた上で、球磨子を「北陸一の毒婦」と糾弾する記事を書いた。秋谷の記事を契機に他のマスコミも追随、日本中が球磨子の犯行を疑わないムードになった。
球磨子の弁護人も辞退が続出する中、佐原卓吉が弁護人となる。
球磨子の犯行を確信する秋谷は、佐原に状況を覆す力はないと高をくくっていた。
引用元:wikipedia
原作である小説では、主人公は新聞記者・秋谷茂一となっています。
記者である秋谷と、孤軍奮闘する国選弁護人・佐原との闘いが描かれています。
そして、お気づきの様に、原作では弁護人は男性となっています。
原作での佐原は、民事を専門とする弁護士で刑事事件はまるで経験がなく
有能弁護士と呼ぶにはあまりにも頼りない存在となっていますね。
小説で描かれている佐原弁護士は
四二歳の佐原弁護士は、両頬がすぼんでいて、首が長く、肩が落ちていた。
眼鏡の奥には引込んだ眼窩があり、鼻梁が高く、顎が尖っていた。
その白い顔は、細長い三角形になっていた。ただ唇だけは病的なくらい赤かった。
これが色白の顔色と撫で肩と共に女性的な印象を人に与えた引用元:疑惑
となっていて、今回米倉さんが演じるキャリア弁護士とは違いが大きいです。
そんな弁護士であるため、世間も秋谷も「球磨子は有罪」という事が前提に進んでいきます。
が、秋谷が思っていたよりも佐原弁護士が有能で思いもよらない証拠から
球磨子の無罪の立証を固めていきます。
球磨子の本性(自身にかけた保険金を狙っている)に気付き、復讐の為に無理心中を図ったとしたら?
万が一、球磨子が無罪ともなれば、本まで書いた秋谷の立場は非常にまずくなります。
秋谷が「先生は、この推理を法廷で話されますか?」と聞くと
「靴とスパナを法廷に持ち出し、実験して立証するつもりです。悪女でも、無実に被告に変わりはありません。私は彼女を救い出しますよ」と佐原。。
無実になり、球磨子が出所したら、今度は自分が脅されるかもしれない。。。
気が気でない秋谷は狂気の行動にでてしまい、太い鉄パイプで佐原を襲い・・・
原作である小説は衝撃的なラストとなっています。
原作とドラマでは、描かれているラストも違ったものになっていますね。
まとめ
今回は2月3日に放送の松本清張ドラマ「疑惑」について
ネタバレや原作についてと、見逃し動画をまとめてきました。
松本清張の作品は、どれも人の闇みたいなものを表に表してくれているような
人間の本質をザクっとついてくるものが多くて心に響きますよね。
今回の作品も、いつもとは違った米倉さんの演技と黒木華さんの新たな魅力を見れます。
また、今回のドラマをきっかけに小説や映画を見るのも楽しいですよね。
こちらも一緒に読まれています!
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
また別の扉でお会いしましょう。